こんにちは!(^^)!
今回は、産後のお悩みの一つである、足の付け根の痛みについてお話します!
高槻てんじんまち整体院に来られる方の中にも、産後で足の鼠蹊部(そけいぶ)や
股関節が痛い!と訴える方が多いです(>_<)
そもそも股関節は・・・
両足の付け根にあり、上半身と下半身をつなぐとても重要な関節なんです。
大腿骨(だいたいこつ・太ももの骨)の骨頭(こっとう)と呼ばれる丸い関節と、
骨盤の部分に臼蓋(きゅうがい)という受け皿のような関節の部分が組み合わさってできています。
その関節の表面は軟骨でおおわれ、股関節のまわりは筋肉や腱に囲まれて補強されているんです(^^)
こうした組織が股関節を支え、安定した動きを与えてくれているんです♪
股関節は、身体の中でも繰り返し使用する部分で、人間の動作に深く関わりがあります。
股関節には・・・↓
〇体を安定させたり、関節内で起こる摩擦や衝撃のダメージを減らすための優れた機能が備わっています。
〇立っている時や座っている時に体を安定させたり、歩いたり、足を動かす時に使用されます。
〇腰を前や後ろの曲げたりする時にも下半身を固定する役割があります。
↑といったように、日常生活で股関節はいつも働いてくれているんですね(^^)
関節は、よく使用するため関節内で起こる摩擦や衝撃のダメージを減らすための優れた機能が備わっています。
股関節内の2つの骨の表面は、軟骨という2~7mm厚の水分の多いクッションの様なもので覆われています。
また、股関節は関節包という袋に包まれ、その中は関節液と呼ばれる液体で満たされています。
関節液は、関節を滑らか に動かす潤滑油の役割を果たすと共に、軟骨に酸素や栄養を与えています。
まず妊娠中は激しい運動も出来ない為、筋力が著しく低下してしまいす。
さらに妊娠後期に骨盤を緩めて開かせる作用があるリラキシンが分泌されます。
実は出産後も約半年間はそのリラキシンが分泌されていると言われています。
その為、出産後のママさんの骨盤や身体の関節はゆるく、とても不安定な状態にあります。
家で例えると、大黒柱がきちんと地面に刺さっておらず、フラフラした状態といえるでしょう((+_+))
産後の骨盤周りは不安定な状態なのでそれをしっかりと支えようとして股関節が異常に固くなっているのです。
そのために痛みが出ている可能性が多くあります。
痛い所を触ってみてゴリゴリしていませんか?
それは筋肉が固くなっている可能性が高いんです。
足に力を入れてない時には痛みは少なく、足を動かしたり、開いたりする時に痛みが増えるのが特徴です。
産後股関節に痛みが出るメカニズム
妊娠中の筋力低下
↓
リラキシンによる骨盤の不安定化
↓
股関節周りの筋肉が無理に骨盤を支えるため痛みが発生
↓
そのまま骨盤が捻れた入り歪んだままになるため、自力で治りにくくなる
なので産後に起こる理由としては、「骨盤のゆがみ」が一つの原因として考えられます(-_-;)
リラキシンは骨盤以外にも全身の関節に影響を与えます。
そのため、身体全体も歪みやすくなります。
身体全体が歪むと、尿漏れ、子宮脱、肩こりや腰痛、頭痛などが発症してします可能性があります。
今すぐ出来る3つの対策
①骨盤ベルトやトコちゃんベルトを装着する
骨盤がゆるゆるで不安定な状態を少しでも改善させる為にはベルトを使用する事も有効です。
痛みが軽減することもあります。
②姿勢を正しくする
姿勢が悪いとさらに骨盤の歪みをひどくしてしまいます。
逆に姿勢を良くすると骨盤の歪みが正い方向へ矯正されることがあります。
産後は特に反り腰になっているので前抱っこは極力減らされるとよいでしょう。
その他気をつける事として↓
- 足を組まない
- 横すわりをしない
- がに股で歩かない
- 片側で子供を抱かない
が、大切になってきます。
③股関節ストレッチをおこなう
股関節の痛みを軽減するストレッチをご紹介します。
無理せず少しづつ行って下さい(^^)痛みが増す場合はやめておきましょう。
まずは
①椅子に座ります。
②両膝をこぶし一個分広げましょう。内側に5回力を入れて押しましょう。
③両手のひらを膝の外に置きます。軽く抵抗を加えながら膝を外に5回広げましょう。
④傷みのない膝の上に両手を起きます。軽く抵抗を加えながら膝を上に5回上げましょう。(左右行う)
⑤足を軽く持ち上げ、太ももの裏に両手をおきます。軽く抵抗を加えながら膝を5回伸ばしましょう。(左右行う)
股関節の動きが悪くなると股関節部分に痛みが出やすくなるのは分かりますが、
実は股関節の動きが悪くなることによって、他の関節の動きにもすごく影響を与えてるんです( ゚Д゚)
股関節は身体の中心部に近い大きい関節になります。
ここの動きが悪くなると、腰の動きの負担になったり、膝に痛みが出たりしやすくなるんですね。
出産後はこんな動きに制限がかかった状態で育児をしていくわけです。
これは負担にならないわけないですよね(^^;)
育児での動きで特に多い動きはしゃがんだり立ったりする動きではないでしょうか?
赤ちゃんのオムツを変えたり、
身体を洗ったり、
抱き上げたり、
とにかく赤ちゃんの高さまで身体を低く下げていくことが多くなります。
そうするとただでさえ動きにくくなっている股関節周りにより大きな動きを強いることになります。
つまり股関節周りの動きを正常化して滑らかにしてあげるだけでも、
股関節部分の痛みはもちろん、腰や膝の痛みの予防にもつながるんです。
出産という大仕事を終えた後に育児がスタートするママの身体は、常にトラブルがつきまといます。
しっかりとケアして健やかな育児を楽しんで下さいね。
早期にきちんとした予防をしていれば、もし負担が強くかかっても痛みを最小限に抑えることが出来ます。
もし分からなかったり、自分でケア出来る範囲を越えてしまったらお気軽にご相談くださいね。
お悩みの方は、ぜひ一度当院までお越しください(*^^)